『ドラマ仕立てでお願いします』

監督の一声に、場が緩む…

中村が佑衣の背中に優しく触れて慰めようとしている。



彩月は右京に話しかけている、その笑顔が照れを交えているせいか 可愛さが増している。



「 あぁもう、右京のヤツ~ 呼んでくるから待っててくれる? 絶対 どこにも行かないでね!」



佑衣のそばを離れた中村。



ここに、なんでいるの…?

私がどうして?


こんなの見たくなかった…

やだ。

やだ、やだ、やだ、やだ…


ここにいたくないっ…




「 彩月ちゃん、ちょっと右京いいかな?」

「 はい、返してくださいね? 」

「 あはは~… 」



彩月から右京を引き離し、佑衣の事を話そうと 中村は佑衣の方を指差した。



「 助かった、中村 」

「 右京、あそこ見て、佑衣さんが… 」

「 佑衣!? どこっ 」


「 ほら、帽子の! あんたの帽子でしょ 」



佑衣、来たのか… 佑衣? …なんで俺を見ない?