『ドラマ仕立てでお願いします』

右京が彩月とキスをする。

目の前で、キスを…


テレビを通して見るのとは違う。

やけに心音がうるさい…



右京を好き、ただ 有名人の右京に本気で好きかと聞かれたら、うん と言っても夢だと思ってしまう。


でも、目の前の二人のキスは演じる本物。


ドキドキは トキメキとは違う…

悲しいと感じるドキドキで、キスにトキめく自分がいない。


心がチクチクする。




「 中村さん… 私 右京様を好きです、でも夢なんです。天と地の差があるから 夢で終わるんです… 」



本物のキスを目の当たりにして、実感する。



紗凪… 私はバカだわ。

夢でもなんでも、伊澤 右京が… 好き。



「 佑衣さん… 泣いてる?」



泣いてるかも…

だって、いくら手の届かない相手でも 好きだと思うと…

こんな目の前で…

演技でも、イヤだ。



「 佑衣さん… あれは 完璧な演技だから、わかる?」




わかんない…

ねぇ 紗凪、私がおかしい?

絶対に叶わない人に恋しちゃダメ?