『ドラマ仕立てでお願いします』

中村から少しだけ距離を置く佑衣は右京と彩月を見る。


中村は右京に気づいてほしいと、近くに佑衣を連れてきた。




「 佑衣さん、私 右京のマネージャーよ、中村って言うの。数時間前に会ったけど 覚えてない?」

「 …全然。なんでマネージャーが私の名前を? 私と知り合いですか? しかも、デジャヴみたいな… 」




すごく混乱してる… ここどこ?


前にもあったような… 頭がどうかなりそう。


なのに、右京様がいると思うと ホッとする。




「 右京のどこが好き?」

「 え… 好き? 」

「 そう、ファンだもん、好きでしょ?」



聞かれた佑衣は考える。

素直に好きだと言って正解なのか…


ドラマが好きで、演じる右京相手に恋するのが好き。

右京が好きだと言っていいものか…



「 何、どうしたの? 悩むこと?」

「 私… 結局 ドラマに恋してたんだなぁって… 紗凪の言う通り、現実に右京様と なんて、ない… 」

「 え… あ、静かにね… 今からキスシーンなの 」




キスシーン?


右京様と、あの女優が?