『ドラマ仕立てでお願いします』

杏仁豆腐の冷たさと 滑らかさが喉を潤してくれる。

体は微熱、哲平の言葉で違う微熱…

ドラマの中で繰り広げられる恋が 私を寂しくさせる。



有名人の右京に本気で恋…

哲平のような人と恋…

人懐こい幸斗と恋…



平凡すぎる私は、演じられる女優に自分を重ねた恋に何を望んでたんだろう…



「 ねぇ トケイソウ… あんたも やっぱり恋しい? 」



右京様… あんまり、その女優に笑顔見せないで…


なんて、演技だってば。

こんなの思ってたら紗凪に病院行けって言われそう。



テレビ画面にある右京の笑顔で一時停止。

写メを撮って 新しく待受に。

違う場面での笑顔は LINEの背景に設定。


どこをどう見ても、右京ばかり。

見つめて、私を見てると思い満足の自分。



手を伸ばせば触れるテレビの右京、実際は遠すぎて儚い夢…




「 会いたいなぁ… 」