『ドラマ仕立てでお願いします』

二度と、あの遊園地には来てくれないよね…

あ… 落ち込む…



トケイソウに水をやりながら ため息つく。



「 ねぇ、有名人と出会うなんて運命? 運命じゃないか… 縁? 縁なんてないけど…
ドラマ見たいな恋するなら、ドラマの中で恋するべきよね、そう思うよね? 」



確かに出会った、ドラマに出ている俳優の伊澤 右京。

印象は 会話したわけでもないのに、ただ、すごく緊張して…


ドキドキして…


ドラマの中にいる右京様が… 好きとか嫌い、そういうんじゃなくて 気になった。




「 彼と… 右京様と恋してみたい… なんてね、ないない、私、一般庶民だもん 」



夢見てるだけ幸せってもんよ。



広い都会に 豆粒みたいな私がいる。

いつか、恋をしたい。

誰だって夢見てる。



そんな小さな細やかな気持ちを、誰が叶えてくれるんだろう。





翌日は休み、シャワーを浴びてグレーのよれたジャージを着て、右京の主演したドラマのDVDを再生し見る。



そして、見ながらアルミ鍋のうどんが最高。



「 128円にしちゃ 飽きない味だわ 」



食べながら見入っていると時間が深夜を回った。