自宅のベッドで汗をかき目覚める佑衣。



「 は~ よく寝た。熱は… お、下がってる! ん、お腹空いたな 」



あいかわらず記憶のない佑衣。

交わる短い時間は右京の記憶にだけ留まっている。


トケイソウに水をやる佑衣は、ふとデジャ・ブを見たような感覚を覚えた。



「 んん? トケイソウ… 」



なんだろ、見たような…

どこで? 夢?



「 夢だな、うん 」



うどんでも… って、ない! ああ、最悪~

お粥作るしかないなぁ…

右京様見ながら お粥食べよ。


録画保存してある右京のドラマをつけ、見入る。



そこに哲平から電話が入る。



「 もしもし、哲平 」

『 佑衣ちゃん、体調は?』

「 うん、だいぶいいよ。ありがと、哲平 」

『 終わったら 見舞持ってくよ、いい?』

「 ほんと! やったぁ ありがと~ 」




食べ物を期待して哲平を待つ私は、気分よく右京のドラマと向き合った。