『ドラマ仕立てでお願いします』

右京は楽しめなかったと言った、それに対し私は何も言えなかった。


哲平が事務所に行き 主任とマネージャーの中村を呼んできた。


主任と中村はなんだか楽しそうに話をしながら私たちの元に来た。



「 いやぁ、短い時間だったけど楽しかったよ 」

「 ええ、私もです。今日は 急な事で すみませんでした。また、連絡しますね 」

「 いつでもどうぞ 」




あれ、なんか主任がいつもと違うような…



「 右京、もういいの?」



佑衣の顔を見て フイッとして挨拶もなしに行ってしまう右京。

哲平は自分が何か失敗したのかと、不安そうな顔をしている。



「 付き合ってもらったのに、すみません。右京がここに来たいって言ったから来たのに…
いつもは挨拶するヤツなんですよ 」




マネージャーは右京を庇うように言って、私たちに一礼して帰って行った。



“思い出せ…”



あれは何の事だったのかな…



哲平はため息、主任はニタニタして、私は右京が何のために この 遊園地へやって来たのかわからずいた。