右京が腕を回しているというのに、佑衣はボールに対して目を閉じるだけ。

トキメキはどこへやら…



「 おい、ちゃんと目開けて ボールをよく見ろ 」

「 私に向かって飛んでくるから ムリ!」

「 それを打つんだろ、じゃ、ボールを俺だと思えば?」

「 そんな!絶対打ちませんっ 」



それじゃ意味ないだろうが…

バッティングが無理とは… カラオケなら?

ボーリング?


お、あれは…



バッティング以外を考え、外に見えた場所、それは単純明快な場所だった。



「 なぁ ゲーセンは?」

「 それなら任せて! 」



二人は向かいにあるゲーセンへ行き、佑衣はすぐにUFOキャッチャーに食いつく。

右京は佑衣を引っ張り連れて奥へ…



「 あの、プリクラ? 」

「 やるか?」

「 いいの…? 私とで、ほんとに?」



右京の頷きに、佑衣は嬉しくなり自分から右京をプリ機の中へ押し込んだ。