『ドラマ仕立てでお願いします』

佑衣は右京の服装を見て、小さく呟いた。



「 …スーツ 」

「 ん? 」

「 スーツ、ネクタイがないけど… 」

「 あるよ、ポケットに 」



あるならしてほしい… そう言いたい佑衣だが、外したのを してとは言えず俯く。



「 なに、ネクタイしてほしいわけ? なんでまた… 」



右京は佑衣がドラマが好きで自分のファンだと改めて思い出す。

以前にネクタイキスをした事があったと思いだし、右京はポケットからネクタイを出した。



「 ネクタイキス、そうか?」


俯いたまま顔を赤くさせる佑衣は 頷く。



「 キスはいいので、マネだけでも… 」

「 マネねぇ… いいよ、でも 」

「 でも?」



顔を上げた佑衣は右京のニッとした笑みを見た。

右京は 同じじゃつまらないと、ネクタイを佑衣の首にかけた。



「 う、右京様? これ、逆… これだと 私が男役に… 」

「 だから、同じじゃつまらないって、だろ?」