口数の少ない佑衣。
内心は、不思議と落ち着いていた。
「 あの、私を知ってると… 」
「 ああ、石倉 佑衣…だろ? 他は何も知らないんだ、でも それでいい 」
「 私の名前… 」
「 それより、何がしたい? 夜のデート…ドライブ?
散歩? 何でも言え 」
そう言われて嬉しいはずが、右京を信じられずにいた。
難しい顔を見せる佑衣は考え込む。
そんな佑衣の眉間のシワに右京が指をグリグリとしてきた。
「 早く言えよっ 」
「 ぁ、はい! えと、んと… ん~…… 」
「 おい 」
「 じ、じゃあ、とりあえず眼鏡はお返しします 」
「 …あんたが俺にかけて 」
言われた佑衣は目を見開いた。
かけてって、私に言ったよね? ね!?
耳は… 聞こえる!
「 返すんだろ? 」
照れながら小さく頷く佑衣。
眼鏡を外して右京にかけてあげようとし、両手首を掴まれた。
「 あの…?」
「 ちゃんと俺を見てかけろよ? 」
「 ム、ムリ… 」
視線を外すと、右京が佑衣の手首を誘導するように自ら眼鏡をかける。
「 …あんまり、見ないでください 」
「 見たいから見てる、文句言うな 」
そんなぁ~



