『ドラマ仕立てでお願いします』

何か飲もうと、キッチンへ。



温かいのないかな…

あ、確か ココアが~ どこだったっけ?



シンク下にある調味料の間に見つけたステックタイプのココア、湯で作り飲んで落ち着く。


眼鏡が湯気でくもり、ティッシュで前部分を優しく擦る。

その後、外さないままで内側からもティッシュを入れた時…

ほんの一瞬、部屋の明かりが点滅する。


次の瞬間、佑衣は自分の部屋から消えた。



「 ……え 」



佑衣が現れたのは右京の部屋、ベッドの脇。

自分の部屋ではないと悟り、放心状態の佑衣。


暗い部屋の中、ゆっくり立ち上がるとスイッチを探す。



そこに、ガチャ… と音が、バタン… と何かが閉じる音。

ビクつく佑衣は逃げ場を探すも暗くて何も見えない。



やだ、どうしようっ…



足音が近づき、部屋のドアが開いて明かりがついた。

対面した右京と佑衣。


発狂寸前の佑衣に、右京は驚きを隠しながらとっさに 静かにと言わんばかりに人差し指を自分の口にあてて見せた。