『ドラマ仕立てでお願いします』

遊園地を出て借りたビデオを返却し、花屋へ向かった。



「 すみません、鉢花が少し元気なくて… 」

「 どんな花でした?」

「 トケイソウです 」

「 あ、あれは夏の花なんですよね… 」

「 トケイソウ… もうひとつあったと思うんですが、売れました?」



私は買った時にあった話をした。

店員はバイトの子で、トケイソウを見ていないと言った。

そして店主である人が接客を終えて そばに 来た。

私を覚えているようで、トケイソウが枯れてないことを喜んでくれた。




「 花が元気ないの? …この液肥を薄めてあげてみるといいですよ 」

「 わかりました、ありがとうございます。 あの、もうひとつあったトケイソウは?」

「 あ~ あれ、あなたが買ったあとに男の人が買いましたよ 」




そうなんだ、そっか…




「 花に妬けて無理に引き裂いたみたいだったから… 」

「 恋人みたいな花だったものね… 」




それを、私が… トケイソウ、ごめんね。



「 大事にしてくれて、嬉しいわ 」

「 いえいえ 」