『ドラマ仕立てでお願いします』

佑衣の要求を聞いた右京は、佑衣の顔を覗くように近づく。



「 それがしたいこと?」

「 うん。よく、あるでしょ? ドラマで 」

「 彼氏がいればみんなするんじゃ… いっ!?」



佑衣は右京の言葉にカチンときて繋ぐ手を思いきり握った。



「 な、んだよ… 」

「 みんなって誰!彼氏がいない子だっているし、したことない子だっているから!」

「 ……あんた、彼氏いないんだ 」

「 いない…けど何っ いなくていいもん!ドラマ見たいな恋なんて、結局出来るわけないんだから… 」




言って沈む佑衣、右京は微かに頷き、足を踏み出し佑衣との合間の距離を詰める。

一歩、二歩で埋まる距離に佑衣は一歩、二歩後退する。


佑衣が柵に背をつけたところで、右京は繋いだ手を上げてクルリと佑衣を回す。



「 わっ、あの… 」

「 望みを叶えてやる 」



回った腕に閉じ込められ、右京の余る片腕は柵に。

顔を向ければ右京の顔が近い…



トキメキどころか騒ぐ心音で息を止めてしまいそうだった…