『ドラマ仕立てでお願いします』

右京が躊躇せずユニコーンにドカッと跨がる。

その姿を見て内心 少し笑えた。



伊澤 右京が一人でユニコーンに… ププッ



「 佑衣ちゃん、動かすから君も乗ったら?」

「 ん? 私? え、なんで… 」



いやいや、乗らないでしょ~

私は一応 仕事してる身だもの。



「 佑衣ちゃんも乗りなよ 」


ん?



「 …乗れば 」

「 え~ だって… え、今… 」



哲平…? ううん、違う…



「 乗れよ 」



え、右京様?

今 右京様が言った!?

私に乗れって… うきゃあ!!



「 佑衣ちゃん!動くよ 」

「 え、あっ 待って!乗りますー 」



と、言って戸惑いながら乗り込んだものの…

右京の隣や前後左右のユニコーンには座れず、反対側に行くと馬車に乗った。



は~… 意気地無し。



哲平は反対側に乗った私を見て、口パクで なんでそこなんだ?と言っていた。



座れるわけがないじゃん。

昨日見てたファンタジーロマンスのドラマ主演の右京がいるんだもん。


無理。