リョウと呼ばれた男は、 足早に立ち去って行った。 「桜空、ごめんな。 俺の後輩に絡まれたろ? ちゃんとあいつには 言っとくから。」 「ううん。 助けてくれてありがとう。」 さっきから心臓が ドキドキうるさい。 渉夢くんは、私が困ってたから 助けてくれただけ。