もうすぐ、夜に包まれる世界。 暗闇のような空に散らばる星が、まるで居場所を示すライトのよう。 「じゃあ私、先輩のところ行ってくるね」 那智は、髪型を可愛くアレンジして、色つきリップを塗ったあと、テンション高めでそう言った。 星々が輝く空の下で、好きな人と一緒に過ごす。 そんな夢のようなことを、那智は現実にしている。ずるいな、那智は。 「さてと。私はどうしようかな」 クラスメイトがどこにいるかさえも把握してないし。適当に歩いてみようかな。 そしたら、誰か見つけられるかも。