「祈音、お昼食べよう」 「う、うん。そうだね」 那智と千夜が何の話をしていたのか、聞くタイミングを失った。 まあ、いいか。きっと私には関係の無い話だ。 ふと上を見上げると、真っ青な空に飛行機雲が浮かんでいた。それを見て、今日初めて、紙飛行機のラブレターを思い出した。 ラブレターの送り主を、ソッと想像してみる。空のように澄んだ人なのだろうか。 想像ばかり並べた人物像はあまりに爽やかすぎて、ありえないと自ら消し去った。 お昼食べなくちゃ。 お腹空いちゃったよ。