「しょ、しょうがねぇだろ?こいつが鈍すぎるんだから」 千夜は頬を赤く染めながら、顔を逸らしてそう呟いた。 ...なんで今、私が鈍いって言われなくちゃいけないわけ? なんか納得いかない。 「まあ、確かにそれもあるけど。 東城くんも、もっと積極的にならなきゃね。例えば、今夜とか」 那智は何か企んでいるような顔をして、千夜にそう助言する。 那智の声は私には聞こえず、さらに話についていけなくなった。 千夜は黙ったまま、真っ直ぐ私を見つめてくる。