「元々、私の青春は始まってないよ」 私は笑いながら、そう言った。 那智は私の言葉を冗談と捉えたのか、ニッと笑った。 「夜に、あいつが積極的になればいいけど...」 私が那智のところまで追いついた後、那智は私には聞こえない声の小ささで呟いた。 「何か言った??」 「ううん!なんでもない」 那智は不安げにため息をひとつこぼすと、また歩き始めた。 もう既に結構前を歩いている皆に合流するべく、私たちは足を早めた。