教えて欲しい。だけど、きっと那智が教えたら何もならないんだろうね。 私が自分で答えを見つけるからこそ、意味があるんだ。 「祈音!」 急に振り返った那智を、私は後ろから見つめる。坂になっているこの場所だと、私は那智を見上げているようだった。 「気づかないまま、青春終わるのだけは許さないからね」 軽く背中を押された感覚になった。前へ進むための、後押し。それをしてくれたのは、大切な友達。