鼓動が激しく動く。 初めてラブレターを受け取ったからだろうか。 胸が熱い。苦しい。 「でもさ、誰が書いたのかわからないよね。そこが大事なのにっ」 那智は他人事だからか、恋愛関連の話だからか、いつも以上に声が大きかった。 「本当に誰からなんだろう」 そうだ、そこが大切なんだ。私宛だとわかっても、そこまで。相手がわからなければ、どうにもできない。 どうしよう。どうしたらいいんだろう、私は。