「おはよ、那智」 「おっはよー!祈音」 やけに機嫌のいい那智の挨拶は大きくて、一歩退いてしまった。 「どうしたの?那智。元気いいけど」 「あ、わかる?ふふふ、実はね......」 緩みきった表情を隠そうともしない那智は、頬を赤らめたまま話し出した。 「天体観測一緒に見ないか?って、誘われちゃったの」 「誰に?」 「イケメンな先輩に!」 興奮気味に身を乗り出して言った那智。私は目をパチパチさせて、那智が上機嫌な理由に納得した。 なるほどね。面食いだったね、那智って。