「今日、千夜ピッチャーしてたの見てたよ」
「まじで?うわー、見られたくなかったわ」
「え、なんで?」
千夜は顔を片手で隠しながら、そう言う。
空はもう暗くなっているせいで、千夜の表情がわからない。今、どんな表情してるの?千夜。
「だって俺、打たれてばっかだったろ?」
「う、うん」
「かっこ悪いじゃん」
千夜は呟くようにそう言った。千夜がそんなこと言うなんて、意外だ。
かっこ悪いとか、思ってなさそうなのに。
「そんなことないけど」
私は千夜の言葉を、あっさりと否定した。
「諦めないで前向いてた千夜、すっごくかっこよかったよ」
私は優しく微笑み、思っていたことを伝えた。
一番輝いていたのに、本人はかっこ悪いとか思ってたなんて。やっぱり意外。



