「さすがだね、千夜」 私とは違う。 私は千夜のように、どう変化するかもわからない未知なる領域には、まだ踏み入れられない。 怖いんだ。ただ、どうしようもなく。 過去が邪魔をして、不安にさせる。 私が変わったら、またマネージャーができるような強い心になれるのかな。 「私の夢は......」 静かに落としたその声は、それ以上紡ぐことなく、私は空を見上げた。 パシッと、ボールがミットにおさまるいい音が、響き渡る。 ストライクだよ、千夜。