花束?どうして? 目の前には桃色の花が何本もあった。 「誕生日おめでとう」 千夜の柔らかなその声に、私は顔を上げた。 誕生日...? 「え、今日何日?」 「まさか自分の誕生日忘れてたのかよ。今日は、10日」 ーー7月10日。 今日は、私の誕生日だ。 忘れてた。試合のことで頭がいっぱいで。 でもまさか、千夜が覚えてくれていたなんて思わなかった。