千夜は私の隣に立って、写真を見つめた。 「おめでとう」 私は、囁くようにそう言った。涙声だったことに、自分も驚いた。 「よかったね、優勝できて」 「嬉しいって言葉じゃ言い尽くせねぇ気持ちでいっぱいだ」 千夜の声が、すぐ近くで聞こえてくる。 耳を撫でるようなそんな千夜の声が、なんだかとても愛おしく感じた。 「なあ、この学校ってさ、近くに花屋あるじゃん?」 いきなり千夜がそう尋ねてきた。 なんで突然そんな話をするんだろう。そう思いながら、私は頷いた。