誰もが緊張しながら、千夜を見ていた。 第一球の時のように、静寂な雰囲気が漂っているように感じた。 息が、苦しい。この緊張感が、中学の頃から苦手だった。 千夜は目を閉じて、瞼を持ち上げる。そして、腕を振り上げた。勢いをつけて、ボールを投げた。 変化のない真っ直ぐな球に、全てを込めながら。 ーーパシッ ミットに、球がおさまった。 「ストライク、バッターアウト!」 審判の声に、耳を疑った。 つまり、それって.....。 「ゲームセット!!」