九回表。 勝利が、見えてきた。 集中しながら、千夜は大き振りかぶる。 足を地につけて、勢いよく球を投げた。ボールはバットに当たらず、一直線にミットに入る。 「ストライク!!」 審判の声は、空高く舞い上がった。 頑張れ、千夜。私には応援することしかできないけれど、最後まで見てるから。 信じてるから。 だから...後悔しないような、千夜のベストを尽くしてきて。千夜のそばには、いつだって私がいるから。 私が過去を打ち明けたあの日、私を支えてくれた千夜。今度は私が、支える番だ。