すると千夜はポケットに手を突っ込み、お守りを取り出した。
「コレがあるから、負ける気しねえ」
マウンドから私へ移された千夜の瞳。
千夜はそう言って、ニッと口角を上げた。
千夜のお守り、それは私が作ったものだ。
「必勝」の「必」が斜めだから、きっとそう。
ぎゅっと、千夜はお守りを握った。強く、強く。まるで願いを込めるように。
ずっと、持っていてくれたんだ。投げている間もずっと...。また、泣きたくなった。
千夜の笑顔が、キラキラと輝いているように見えたのは、きっと気のせいなんかじゃない。
メニュー