脳裏には、紙飛行機が過ぎっていた。 ごめんなさい、送り主さん。 私には好きな人がいます。 だから、あなたの『好き』には応えられません。 今、やっとそう言える。やっと答えを出せた。 あなたの気持ちは嬉しかったけど、それでも私には......。 パシッ! また、球がミットにおさまる音が聞こえてきた。 「ストライク!バッターアウト」 審判の声がその音と共に響き渡る。 太陽の光を眩しがるように目を細めながら、帽子をかぶり直す千夜。 私には、千夜しか見えない。