ーーもうすぐ試合が始まる。 だんだんと緊張感が増していくのと比例するように、鼓動も速まった。 千夜の笑顔に見とれたせいか、試合がもうすぐだからか。理由ははっきりとは分からなかった。 そして、ついに試合が始まった。 まずは守備からだ。 早速、千夜が投げる。 千夜の視線に、太陽の光が注がれる。ギラリと、千夜の目が光ったように見えた。 第一球、千夜が大きく振りかぶる。 何の音も、風の音さえ聞こえない。私の瞳には、千夜しか映っていなかった。