「千夜」 「ん?」 「高校では、中学の時みたいな辛い思いしなくてよさそう」 そう言って私は、青い青い空を見上げた。今日の空はいつにもまして、澄んで見えた。 「そうか。よかったな」 私の髪をくしゃっと撫でながら、千夜は自分のことのように目を細めて微笑んだ。 うん、よかった。本当によかったよ。 マネージャーをもう一度やって、よかった。 温かな何かが胸に舞い降りる。それは徐々に胸の中を温めた。