グラウンドへ行くと、既に部活が始まっていた。今週の土曜日が二回戦ということもあり、最後の追い込みというやつだろうか。 ベンチには梨花ちゃんが記録を取っていた。 私は梨花ちゃんのところへ使う。 もう前のような気持ちにはなりたくない。だから、私は立ち向かうよ。 ねえ、梨花ちゃん。私の気持ちを、私の意思を、無視しないで聞いてね。 「あ、祈音ちゃん、遅かったね。もう練習始まってるよ」 穏やかな笑顔を向けた梨花ちゃん。その笑顔の裏にはどれだけの影があるの?