「あ、ごめんねぇ祈音ちゃん」 「え?」 「タオル、ここにあったんだぁ。探しに行ってもらったのに、ごめん〜」 私がグラウンドへ戻ると、梨花ちゃんが眉を八の字にして言ってきた。 なぜか甘ったるしゃべり方で謝罪してくる梨花ちゃんに、私は笑顔を向けた。 「大丈夫だよ。見つかったなら良かった」 胸にまとわりつく疑いを必死に払いながら、私は精一杯自分を正して、そう言った。 「タオルあったんだ」 すぐ近くにいた千夜が、良かったな、と目尻をくしゃっとさせて言う。