紙飛行機~ラブレターの想い~



『千夜.....、ありがとう』

ドキッと高鳴った鼓動には気づかないまま、私は、その優しげな笑顔にお礼を言った。

大丈夫。きっとなんとかなる。
自分自身にそう唱え、その日はそのまま部活を休み、家へと帰った。


次の日の昼休み。
私は稲森さんに、屋上は呼び出された。

嫌な予感しかしなかったが、仕方なく屋上へ行った。呼び出した時の稲森さんの顔が、とても険しいもので、断れなかったんだ。

『稲森さん、私に何か用?』

できるだけ早くこの場から去りたくて、あまり稲森さんを刺激させたくなくて、私は怯えながらもそう尋ねた。