真っ黒な色ばかりで、何も見えなくて、それでも一生懸命頑張ってた千夜たち選手を見てると、少し楽になれた。 楽になれたけれど、現状はこれっぽっちも変わらなくて。だからこそ、助けが来ないとわかっていても、一筋の光を待っていた。 そして、やっと。 待っていた“光”が、手を差し伸べた。 グイッと腕を優しく引っ張られ、気づいたときには、千夜の腕の中にいた。 温かい温もりが、じんわりと伝わってくる。涙がこぼれそうになって、ぐっと堪えた。 「なんで荻原を責めるんだよ!」