その子は上目使いで千夜を見ながら、千夜の隣に立った。
「こいつは荻原祈音。中学からの知り合いなんだ」
「は、はじめまして」
千夜に紹介され、私は出遅れながらもそう言った。
萌え袖が良く似合うあの子は、「そっかぁ」とわかりやすく安堵した。
ズキズキ痛む胸。私は強く拳を握った。
「あたし、野球部のマネージャーをやってる、笹道 梨花(ササミチ リンカ)。
よろしくね、祈音ちゃん」
花みたいに微笑みながら、「梨花って呼んでね」と手を差し伸べた梨花ちゃん。
純粋に可愛いなって、思った。私と違って、ね。
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