瞬間、冷たい夜風がビュッと勢いよく吹き、部屋の中に入ってきた。

その風は私の髪をさらったあと、机の上に置いていた紙飛行機ふたつをも飛ばした。

そよそよと風になびかれながら、紙飛行機は飛んでいく。
紙飛行機はベット上にソッ...と静かにゆっくりと着地した。


あの紙飛行機でさえ、真っ直ぐ飛ぶのに。
曖昧な私は、捻れてばかりだ。

このままではいけないとわかっていても
弱虫な私は、その紙飛行機をじっと眺めていた。