「確か2週間後だったよね、初戦」 「あぁ」 もうすぐ、夏の大会が始まる。甲子園出場を賭けた、大切な大会が。 その大切な初戦。きっと、力が入ってると思う。 視線を落とす。千夜は、ギュッと拳を握りしめていた。 「負けらんねぇ」 ボソッと呟いた千夜は、芯の通った瞳を真っ直ぐと前へ向けた。 あぁ、もどかしい。 応援するしかできないのが、とてももどかしい。 役立たずな自分に、腹が立つ。何か私にもしたいのに。 頑張れと声をかけることしかできないなんて。