私と千夜は部室を出て、裏門へと行った。 もちろん閉まっていた裏門を飛び越えて、中学の校舎を見つめる。 「置いてくぞ」 「あ、うん」 少し先を歩いていた千夜に追いつこうと、私は校舎に背を向けて駆け出した。 なんだか卒業式のことを思い出すな。あの日もこんなふうに、こんな気持ちで歩き出したな...。 溢れだしそうな涙を、グッとこらえて。 ずっと過ごしてきた友達とさよならして。 でも、どうして... どうして今、こんな気持ちになっているんだろう。