なにそれー。別に、ずるいって言われるようなことしてないのに。 全然、伝わってないじゃん私の気持ち。 「何も知らない荻原はずるいよ」 千夜はそう言って、私から視線を外した。 千夜の視線は、私を責めるようなものではなくて。 逆に、私を優しく抱きしめるような、慰めるように頭を撫でているみたいな、そんな視線。 どこか熱く、どこか温かく、どこか切ない。 そんな彼の視線にずっと、酔っていたいと思ってしまった。