ノンフィクションでホラー

「えっ!俺まだ見てないです。どんなのですか?」

「えっとねー」

とAさんが話そうとした時。

父の目に確かに映ったそれは、明らかにおかしかった。

タップダンスをするかのようなリズミカルに動く靴。

誰かではないんです。
靴だけが勝手にリズムをふんでいるんです。