ですが、お婆さんが階段を登った時も降りた時も、男の子はそのままずっと座っていました。


輪郭も自我もハッキリしている男の子。
でも、

『あのこ霊だったんだ。』


こんなハッキリとした霊は初めてで、これが今までで一番怖かったと言っていました。


この世への未練や執着が強い霊ほど、ちゃんとした人の姿に近いんだそうです。


彼はそれだけまだやり残したことがあったのでしょう。

果たして今は彼はどうしているのでしょうか。

もう、いないのでしょうか。

それとも、あなたの近くに座ってたりして。