っというか、 あたし、音無君のことを好きなんだろうか。 あんな真っ直ぐな思いを伝えられて、 凄く嬉しかった。 嬉しかったけど。 けど………? 「メーンっ!!」 油断していたら、思いっきり竹刀が当たった。 「あ、ごめん莉加!!」 「ううん、あたしが悪いの。大丈夫だから」 ごめんさつき、あたしとしたことが、 剣道に集中してなかった。