次の日、 また朝早くに家を出た。 道場には、すでに音無君が来ていた。 「おはようございます!」 「おはよう」 「やっぱり今日も早いんですね!」 「音無君こそ」 「だから、悠哉でいいですって」 「いや……それは」 「もしかして……照れてます? 莉加先輩って、ほんと可愛いです」 か、可愛いだなんて、そんな単語をあたしにむかって言うなんて…!