夕食は、部屋に運んでもらった。 家に帰っても、頭の中には音無君がいた。 今日はいろいろあった。 主に音無君だけど。 相内さんの声が聞こえた。 黛さんが、帰ってきた。 勉強しよう。 いや、久しぶりに空手の型をやろうか。 とにかく、いまは、 音無君のことも、 黛さんのことも、 考えるのをやめたかった。