夜、 黛さんが帰ってきて、相内さんとの会話で目が覚めた。 ずっと眠っていた。 全く、夢を見なかった。 「莉加様、お加減はいかがですか」 坂北さんの声がドアの向こうから聞こえてくる。 「……っ……」 声が、風邪のせいで出ない……… 「莉加様……?」 「は……っ……ゲホッ……」