「莉加」 目を開けたとき、 目の前にはおじいちゃんではなく、 黛さんがいた。 「あれ…あたし……」 声が…思ったように出ない………。 「馬鹿なのか?こんな高熱で、ソファーで眠っていたら風邪がひどくなる…!」 熱……… だからか、 あの日の夢は、 あたしが具合悪くて熱を出すと必ず見る怖い夢。