音無君の試合が始まった。 苦戦していたけど、 1本を取り、 勝利! 「先輩! 俺、勝ちました!」 「うん。お疲れ」 応援が終わり、待機場所に戻る途中。 携帯のバイブが鳴った。 黛さんからだった。 「電話…ごめん、 もしもし」 『莉加─────』 先輩、ごほうびください。 電話に出てから、 音無君がそう言った。 その瞬間、 音無君にキスされた。