「ねえ莉加、あそこに立ってる男の人、めっちゃかっこよくない?」 「え?あー、まあ……」 「大人の男って感じだね!!そういえばあの人も店にいたよね」 確かに、足が凄く長い。 背も高いし、モデルなんだろうか。 あたしには無縁だろうし。 そんな男の人が、 こっちに向かって歩いてきている。 「え!嘘!あたしたちのほうじゃない!?」 んなわけないよ、さつきー…… そう思ったけど、 本当にあたしたちの方に歩いてきている。 無表情のまま。